2010 / 06
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 第一話~プロローグ~

 SIDE:???

 コポコポ……と、シリンダの中から気泡が発生する音がする。
 シリンダ内は透明な緑色の液体で満たされており、
 およそ10歳にも満たない、長い黒髪の少女が漂っていた。
 
 その部屋の周りには数多くの計器や器具が散乱している。
 おそらく、どこかの研究所なのだろう。
 その部屋の中で、2人の白衣を着た研究員が、シリンダ内に漂う少女を見ている。

 その少女を見つめながら、男は呟いた。

第一話本編~プロローグ1~


「……ダメか?」

「はい。今回のクローン体、TYPE-Cはほぼ失敗作かと。
 スペックが想定基準値を半分も満たしていません。
 促進成長もこれ以上の負荷を与えると体細胞が持ちそうになく、
 おそらく崩壊してしまうかと思われます」

「ふむ……」

「そして、何より一番の問題が感情制御が正確に処理されず、
 こちらの命令を聞かない状態がでています」

「なるほど……。たかだか生体兵器ごときに余分な感情などは必要ないな。
 貴重なサンプル体だが、仕方がない・・・、即刻処分をしたまえ」

「はっ」

 そう伝えた男は部屋から資料を持ち出して、研究室から出て行った。
 部屋の中に残ったもう一人の男は、
 シリンダ内の少女を見つめて呟いた。

「はぁ……。今回も失敗か。なかなか成功しないなぁ。
 まあ、ここ数年の実験は格段に良くはなってきてるんだが」

 そう呟きながら、
 男はカプセルの前のコンソールを押し、少女の処分を始めた。

「ったく、しかしこれで何体目の失敗だよ。
 死体の処理も楽じゃないんだぞ、って……
 こんなこと愚痴ってもしょうがないか」

 ………け…て……
 
「ん? 声が聞こえたような……気のせいか」

 男は一度作業をとめ、周りを確認したが、きのせいだと思い再度作業を再開した。

 ……す…けて……

「ははっ、まさかこいつがしゃべってるわけないよな。
 ま、恨むなら俺じゃなくてお前を作った奴を恨めよ」

 ……誰か、私を助けて!!

 ビィーーーーッ!! ビィーーーーッ!!

 その時、室内から警報音が鳴り響いた。
 その音に驚き、男はシリンダの操作を一時止めて、
 管制室へ連絡を取った。

「おいっ! 何があった、応答しろっ」

「はっ! こちら管制室。
 ただ今研究所内で多数のクローン体がカプセルを自力で破壊、
 周囲を手当たり次第破壊を行っております」

「はぁ? そんなわけないだろ……」

「いえ、原因は不明ですがクローン体が数体、
 室内を破壊しながら所内を移動中であります。
 被害は甚大、即刻その場所からの退避を進言いたします」

「くそっ! いったい何なんだよまったく……」

「クローン体により人的な被害も多数出ています。
 っ! 本部からの通達です。
 研究所とクローン技術のデータを外部に漏らさないために、
 即刻研究所の廃棄処分をせよ、との通達です。
 現時点でガーディアンにより、
 クローン体は抑えられているので即刻撤退してください。
 今から約30分後に大規模広範囲魔法で研究所を焼き払いをおこないます」

 男は急いで書類を束ね、室内から出て行き、
 室内にはカプセル内の少女のみが残った。

 ……死にたくない…誰か、助けて…

 そして数分後、爆音とともに出入り口が破壊されて、数体のクローン体がなだれ込んできた。
 そして、1体のハイプリーストのクローン体がカプセルの前に移動した。
 生気のない目でカプセル内の少女を見つめている。

 ハイプリーストのクローン体が少女に向かって何かを唱えた。
 その時、少女の周りに温かい光が覆い、強烈な光と共に少女の姿はこの場から消え去った。
 少女には聞こえなかったが、
 転送の直前にクローン体は少女に向かい呟いた。
 
第一話本編~プロローグ2~


「ぁなたは……ぃきテ…」

 その直後、研究所は爆発が起き、その周囲一帯は地図上から消え去った……。


 あとがき
 本編始まったのです。
 まずは骨組みを作る為序盤はオリジナル設定で参ります。
 途中、お祭りが入った場合は、番外編となるので時間軸は完全に別物と思ってください。
 では、RagnarokOnline小説日記~そこに在るもの~ はーじまーるよ~~♪

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