2017 / 09
≪ 2017 / 08 - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 2017 / 10 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 太陽が真上に上ってきたお昼頃、アリシアはアカデミーで行っている
 学園祭を見回っていたのでした。
 
 家を出たときにはリニスを除く家族全員で
 アカデミーへと向かったのでしたが、
 途中でフラットとはぐれてしまい、フェラーリは学生時代に
 お世話になった先生の所へ向かい、
 ケーニッヒはリニスのクラスが出している
 ケーキが気になっていたため先にリニスのところへ向かったのでした。

 そのためにぽっかりと時間が空いてしまったため、せっかくなのでいまだ
 アカデミーに在学している後輩のところへと向かったのでした。
 アリシアは今回の学園祭での目玉の一つであるカプラ喫茶の中へ
 入って行ったのでした。

 “カランカラン”
 
 ドアを開けて中に入るとカウベルの音が響き渡り、中にいたカプラの
 コスプレをした生徒たちが一斉に出迎えてくれたのでした。

「いらっしゃいませ、ようこそカプラ喫茶へ」

 学生のコスプレ程度に考えていたアリシアなのでしたが、
 しっかりとした挨拶やきっちりとした動きに
 関心したのでした。
 そして、その中にいたディフォルテ-のコスプレをしている生徒に
 声をかけたのでした。

「こんにちは、なかなかの繁盛ぶりですわね……」

「あ、約束通りセンパイ来てくれたんだ~!
 いらっしゃいませ、こんにちは 」

 アリシアが声をかけた生徒は一瞬とまどった様子なのでしたが、
 アリシアだと気付くと、元気よく声をかけてきたのでした。

「お久しぶりじゃないですか、
 直接会うのはしばらくぶりですが、元気にしてましたか? 
 私は元気いっぱいですよ!!
 あ、来るならご家族の方と一緒だと思ったんですけどおひとりですか?
 もしかして一足先に私たちのところに来てくれたとか……」

 アリシアに対して勢いよくマシンガントークで話しかけてきたのでしたが
 アリシア自身は特にあわてず、手慣れた感じで対応をしたのでした。

「ふふっ…… ちょっとみんなと離れてしまったので
 わたくし一人だけなのですわ。時間も少し取れたので、
 ちょうどよかったのであなたの顔を見に来たのですわ」

「えっ! ほんとですか、感激です~~~~。
 あ……と、いうことは今はお時間は大丈夫ということなんですよね?」

 少し落ち着きがない状態で、
 体いっぱいで喜びを表現していたのでしたが、
 少し思うところがあったのか、
 少し思いつめた表情でアリシアに問い返してきたのでした。
 それに対し、アリシアは

「ええ、大丈夫ですわ」

 と、答えたのでした。
 そのアリシアの姿を見て、なにやら考え込んでいたのでしたが
 一呼吸”むんっ”と、気合を入れて何やら少々たくらんでいる顔で
 アリシアを見たのでした。

「えと…… センパイ、先に言っておきますね、ごめんなさい」

「はい?」

 アリシアは何のことやら……と、首をかしげたのでしたが、
 次の瞬間……

「~~~すぅ! 確保―――――――!!」

 アリシアはいきなり叫んだことに驚いた様子なのでしたが、
 その声を聞き、周りにいた生徒たちがあれよこれよと、
 アリシアを包囲し、
 あっという間に裏口の中へと連行していったのでした。

「え、ちょっ、何事ですか~~~~」

 “パタン”と、裏口のドアが閉まり、
 アリシアの叫び声が周囲を木霊していたのでした。

 そして数分後……

「うっわぁ~~~。センパイ、やっぱ素敵です~~~♪」

 そこには周りのカプラのコスプレ姿と同じ、カプラの制服を着た
 アリシアの姿がたたずんでいたのでした。
 いつもと違って髪型まで違う風にセットされ
 メイクもきっちりとされたため、
 周りのカプラの姿以上にひときわ目立っていたのでした。

「もう…… いきなり連れてきてこんな格好にするなんて……
 ちょっとひどいですわ」

「えへへ~~、ごめんなさーい」

 多少強引なことにがっくりと肩を落としたアリシアなのでしたが、
 それでもきれいに着飾ってくれた事は素直にうれしかったため、
 少々からかいっぽく抗議の声をあげたのでした。
 
「それで、何故このようなことをしたのですか?」

 アリシアは急に連行されて、
 四の五の言わずカプラの制服に着替えさせられた事について、
 聞き返したのでした。

「むふふ…… 私は知ってるんですよ~、センパイが1年生のときに
 メイド喫茶をやって、
 センパイのメイド姿が大変人気だったことを。
 老若男女問わずすごい人気だったみたいじゃないですか~」

「はぅ……!」

 誰にも言っておらず、
 おそらく誰も知らないだろうと思っていた昔のことを
 急に言われ、アリシアは思わずうめき声をあげて、
 顔を真っ赤にしたのでした。

「だ・か・ら・せっかくなのでセンパイにはもう一度、
 輝かしく活躍してほしいと思って,私たちが一肌脱いだんですよ」

 その言葉に賛同するように、ほかのクラスの生徒たちも”うんうん”と、
 うなずき合っているのでした。

「え! で、でもわたくしが急に入ったら、ほかのクラスの方々にも
 迷惑がかかりますし、いきなりそんなことを言われても……」

「むふふ~w それも大丈夫ですよ。
 センパイがうちのクラスに来るって
 以前聞いたときにすでに確認済みですし、
 それに、今センパイも時間大丈夫って言ってましたもんね~。
 私、一度でいいからセンパイと一緒に
 学園祭を楽しんでみたいと思ったんですよ
 うちのクラスもちょっと繁盛しすぎて人手が足りない状態ですし、
 せっかくなので手伝ってくれないかな~とw」

「ふぅ……仕方がないですわね、せっかくですし、
 困った後輩もいるみたいなのですしわたくし、
 お手伝いをいたしますわね」

 アリシアは腹をくくって、何をすればよいか、
 真剣に聞き入ったのでした。

 ……………………………………………………………
 ………………………
 ……………
 
 アカデミー学園祭の目玉でもあるカプラ喫茶は今まで以上の
 大繁盛なのでした。
 ほかの生徒たちとは違い、ひときわ目立っているアリシアの姿に
 目を奪われ、多くの人たちが訪れたのでした。
 しぐさや動作、言葉使いなど、すべてに気品を感じ、
 多くの注目の的となっているのでした。

 ある老人たちは
「はぁ~、最近の若いモンにしちゃ元気があってええのぉ」
「そうじゃのぉ、わしの孫もあれくらい元気があればのぉ」

 ある男性客いわく
「なぁ、あれって良く街で見かけるカプラさんじゃね?」
「ちげーよ、あの人いつもメイド服着てるけどカプラさんじゃないぜ」
「そうなんか?
 結構カプラさんたちと仲良く歩いてるの見るんだけど……」
「カプラの人達とすげー仲いいんだよあの人。
 いつもディフォルテ-さんだけじゃなくて
 ほかのカプラさんと一緒の時も多いし……」
「……なんか、やけにくわしくねえか、お前?」

 あるカップルいわく
「なんか、あの人すげえな。本物のカプラみたいだな、
 すっごい美人だ……あでででぇぇええ」
「ちょっと、あの人に色目使わないでよ」
「わ、わかったから耳引っ張るなって。わかってるよ、
 おれはお前一筋だからよ」
「当然よ。それに、お姉さまは私のものなんだから……」
「……は?」

 多くの客が来たのでしたが、それでも一人ひとり丁寧に対応し
 一所懸命働いている姿を見て多くのお客はもちろん、
 クラスの生徒たちにも注目の的なのでした。

RO小説日記第10話


「ふぅ……ようやく落ち着いてきたのですわ」

 時間帯からも客足が落ち着いてきて、
 アリシアにもようやく落ち着いてきたのでした。

 周りにはアリシアの姿を見て頑張っている生徒たちがおり、
 それでいて楽しそうに働いてるのでした。

 本来は後輩の顔を見に来たはずなのでしたが、
 まさかこんなことになるとは思ってもいなかったのでした。
 しかし、少々疲れたもののアリシア自身も楽しかったため、
 まんざらではないのでした。
 しかし、少々時間もたってしまったため一言伝えて
 リニスのもとへ行こうと思ったのでしたが……

「……ふぅ、あの子ったら全く」

 アリシアの視線の先には元気で接客していたのでしたが、
 少し顔に影を落とした後輩の姿があったのでした。

「あれ? センパイどうしたんですか?」

「少し疲れてしまったので、休憩なのですわ」

 そういったアリシアの言葉に”なるほど”と、思ったのでした。
 かなりの時間をなれない接客業を行っていたため、
 少し疲れた表情なのでした。

「でしたら裏口で休んできていいですよ。
 センパイなら飲み物も自由に飲んでいいですから」

「そうね、了解ですわ。ほら、あなたも来なさい」

「へ?」

 そう言って、アリシアは手をつないで、
 2人で裏口へ入って行ったのでした。
 そして一番奥にある椅子に座り、飲み物を手渡したのでした。

「あの、センパイ? 私まだお仕事あるんですけど……」

「それは大丈夫ですわ。わたくしから休むようにと伝えてあるので、
 今頃代わりの子が働いてくれているはずですから」

 そう言ってアリシアは、
 姿勢を正して2人は向かいあった状態になったのでした。

「それで、わたくしに何か相談ごとでもあるのではいのですか?」

「…っ!」

 いきなりアリシアに言われた言葉に驚き、
 何故このような事を言い当てたのか
 疑問に思ったのでした。

「ふふ……、学生の時を思い出すわね。あなた、何か悩み事があるとすぐに
 顔に出るのですわよ。
 それに良くわたくしの方をちらちら見てたのですし、
 一発でわかったのですわよ」

 昔を懐かしむように、アリシアはのんびりと答えたのでした。
 その顔を見て、お互いに気を張っていた力が抜けて、
 思わず笑いがこみあげてきたのでした。

「えへへ……センパイにはなんでもお見通しなんですね」

「ふふ……そうですよ、なんていったって貴女のセンパイなのですから」

 そう言って、緊張感を和らげて大切な後輩のために
 相談を聞くことにしたのでした。

「私、自分の進路について悩んでいるんです」

「あら? 何かなりたいものでもあるのですか?」

 学生生活も残り少なくなってくれば進路についていろいろ
 悩むのである。アリシアはどのような進路なのか
 疑問に思っていたのでしたが、
 ひとまず話を聞こうと耳を傾けたのでした。

「はい、私実は、本物のカプラになりたいんです!」

「カプラって、あの株式会社カプラサービスなのですか?」

「はい、そこのカプラでの本社でぜひ働きたいんです」

 それを聞いてアリシアはなるほど……と、思い、何故悩んでいるのかも
 おおよその見当がついたのでした。

 株式会社カプラサービス。
 そこは各街やダンジョンの入り口付近にいて倉庫の貸し出しや
 カートのレンタルなどを承る冒険社には切って切れない大切な人たち。
 そこは礼儀や作法はもちろん、知識や体力その他もろもろ多くの
 技能が必要となり、なかなか就職条件が厳しい職場なのでした。
 それでも、多くの冒険者たちには必要であり、給与や福祉関係以外にも
 職員達の人気の高さや制服のかわいさから、
 女性には人気の職場なのでした。

「私もそんな職場で働きたいんです。
 でも、実際私なんかにほんとにできるかなって思うと、
 もっと確実に就職できる違うところにした方が
 いいのかなって思っちゃって……」

 カプラ職員となって働きたい、
 でも現実問題として自分に本当にあってるのか
 心配になって、どうしたらよいのかわからなくなってしまっている
 状態なのでした。

「なるほど、確かにカプラの職場は人気も高いですし
 就職するとなると大変かもしれないのですわね。でも……」

 アリシア自身も学生時代、こんな風に悩んだものだと思い、
 ゆっくりと語ったのでした。

「夢を追い続けることは、大切なのですわ。
 今できる事を考えるよりも、何をしたいか、何になりたいかを
 しっかりと明確にしてその夢に向かって我武者羅に突き進むことは
 今しかできないと思うのですわ」

 アリシア自身も学生時代は将来何になるかあれこれ悩んだものである。
 もともとアサシンギルド出身のため、
 SPみたいに影から要人の護衛任務や
 フラットのように賞金稼ぎのような道に進むことも考えたのですが、
 やはり、家族のために自分のできる事を考えた結果、
 教会の運営補助や、家事の仕事を率先して行う道を選んだのでした。

「自分の夢が職業になれるなら、これほど良いことはないのですわ。
 でも、どんな仕事でも楽しい事ばかりじゃないのですわよ。
 つらいこともあるのですし、現実自分の考えていることとちがうことも
 たくさんあると思いますわ」

 教会の仕事を始めたときはミサや聖具の手入れなども行うと
 思っていたのでしたが、実際に行うのは掃除のみ。
 ひどく退屈でつまらないと、最初は思っていたのでしたが……

「それでも、あきらめずに頑張って得たものなら
 最後に笑ってこの仕事を選んだことを誇りに思えるはずですわ。
 今大切なのは、成れる成れないではなくて、 
 絶対になってやる、という気持ちが大切なのですわ」

「絶対になってやるという気持ち……」

 それでも、そんな仕事でも自分が選んだ道。
 しっかりとその仕事を行い、悔いがないように毎日を過ごしているうちに
 周りからも認められ仕事の種類も増えていったのでした。
 決してあきらめずに継続した結果が今のアリシアの姿と
 なっているのでした。

「今一度聞きますわ、何故カプラになりたいと思ったのです?」

「私は……私は……」

 真剣な表情で自分の感情を吟味して確認し、
 何故カプラになりたかったのかを思い出したのでした。

「そうです、私は小さい頃は一人ぼっちでした。
 両親は共働きで家にいてもいつも一人ぼっちでした。
 そんな私の家の近くでお仕事していたカプラさんに
 すごく優しくしてくれたんです」

「うん」

「それにカプラさんの周りにはたくさんの冒険者がいて、
 カプラさんのまわりはいつもみんな笑顔でした。いつも大変そうなのに、
 いつも笑顔で……。雨の日も雪の日もみんなを笑顔にしてくれたんです」

「うん」

「もちろん、いつも私だけにかまってくれることはなかったですけど、
 私にはすごく優しくしてくれたんです。
 だから、そのときに私もカプラさんのように周りを
 笑顔にしてあげる人になりたいんだって思ったんです」

「うん」

「成れないかもしれない、私には実はあってないかもしれない、
 そんな不安ももちろんあるのですが、
 やっぱり私はカプラさんになりたいんです。
 それが……私の夢なんですから!!!」

 そう言いきって、握りこぶしを強く突き出したのでした。
 最初とは違い、自信に満ち溢れた表情でしっかりと夢を追い、
 成し遂げる決意を表したのでした。

 アリシアはその姿を見て、一安心したようなのでした。
 実際問題、何の解決にもなっていないのですが、
 気持ちの持ちよう……一番肝心な
 自分が成りたいという、気持ちがしっかりと定まったため
 カプラに成りたいという気持ちがしっかりと伝わってきたのでした。

「うん。その気持ちを忘れない限り、必ずカプラに成れるのですわ」

 アリシアは目の前にいる、この小柄でピンクの髪をした後輩が
 カプラとして一所懸命働いている姿を想像して
 楽しそうに笑ったのでした。

「ふふ……では、これからもカプラさんに成るために
 一所懸命がんばって努力するのですわよ、リリア」

「はいっ!」

 アリシアがにっこりとほほ笑み、カプラになることを決意した
 後輩の女の子、リリアは元気よく返事をしたのでした。

 あとがき
 学園祭が終わってしまったのです;;
 余った金コインがもったいないのです;;
 それはともかく^^;
 今度はアリシア編で書いたのでしたww
 ゲストキャラに携帯ゲーム”カプラクエスト”の主人公
 リリアを出してみたのです^^
 わざと名前を最後まで出さないで見たのですw
 なかなか意図して細工するのは難しいのですな~><

スポンサーサイト

「……こ、怖くない、怖くはないのだ…… 
 あちしに勝てないものなんてなにもないのだ」

 ガチガチに固まってしまっているリニスと、
 そのリニスに手をひかれているケーニッヒは
 今、お化け屋敷の前にいるのでした。

 暗い所やお化けが苦手なリニスがなぜここにいるかというには、
 理由があったのでした。

 ……………………………………
 ……………………………
 …………………

 さかのぼること、数時間前……
 アカデミーを卒業したリニスの姉たちと違って、
 まだアカデミーの学生であるリニスはクラスメイト達と一緒に
 クラスのお手伝いをしていたのでした。
 リニスのクラスは飲食店ブースでデザートを販売しており、
 特にケーキセットなどのお菓子が大人気なのでした。
 クラス一丸となり、学年で売上No.1を目指して張り切っており、
 今のところ売り上げも順調でお客様もたくさん入ってきて
 大繁盛なのでした。

「にゃーはっはっはっは・・・w なかなか好調な売り上げなのだ、
 このままどんどん捌いてアカデミーNo.1は
 あちし達のクラスとなるのだーーーっ!!
 にゃ~はっはっは……みんなもガンバローなのだ!!! 」

 そんなリニスのハイテンションな姿に魅かれるように、
 大勢のクラスメイト達も掛け声をあげて気合を入れ、
 否……かなり気合を入れすぎている感じで声をあげたのでした。

 実はここ数日、準備のための最後の追い上げで
 まともな睡眠をとっておらず、寝不足の状態が続いたのでしたが、
 お祭りが近付くにつれて減っていく体力とは反比例するように
 全員のテンションが鰻上りのように上がってきたのでした。

 さらに今日は、リニスの頑張りをみるため、
 家族全員がお祭りに来るためにリニスのいつも以上の
 テンションと化していたのでした。
 そんな状態なのでお客は多少引きつっていたのでしたが、
 しっかりと接客もこなし味もなかなかのものなので
 休む暇もなく、うれしい悲鳴が続いていたのでした。

 そして数十分後、リニスのクラスにケーニッヒが訪ねてきたのでした。
 その姿を見つけたリニスはケーニッヒに向かって、
 元気いっぱいに挨拶をして接客を始めたのでした。

「ケーニッヒ、いらっしゃいなのだ~~~」

 あまりの勢いのいい挨拶に多少びくっとしながらも、
 ケーニッヒは、”コクリ”と挨拶を返したのでした。

「ねぇ達やアリシアとは別行動なのか?
 もしかして迷子になっちゃったとかなのか? 」

「みんなと一緒に来た…… けど、わたしはこっちが気になったから、
 先にこっちに来てみた」

 リニスの問いにケーニッヒは頭をなでられながらも、
 首を”フルフル”を横に振って、リニスの後ろにある
 ケーキをじーっと、見つめていたのでした。

 その姿を見てリニスはさらに上機嫌になったのでした。
 今まで姉妹の中では一番の末っ子だったので、
 姉達に甘えることは多くあったのでした。
 が、そんな姉達を見て自分にも妹がいたらいいな……
 と、常々思っていたのでした。

 そんなときにあらわれた、自分より年下な妹分。
 最初は人見知りゆえに上手く接することができなかったのですが、
 いざ仲良くなると、まるで本物の妹ができたみたいで、
 甘やかしまくっているのでした。

「そーなのか―…… よし、
 ここはお姉さんがケーキセットをおごってあげるのだ」

 そう言ってリニスは、
 ケーニッヒをあいているテーブル席へと案内したのでした。

 そして数分後、
 持ってきたケーキと紅茶のセットに目を輝かせるケーニッヒ、
 リニスはその姿を見て大満足なのでした。

「当クラス自慢のケーキセットなのだ、
 紅茶も冷めないうちに召し上がれ~なのだ」

 その言葉を聞いてケーニッヒは
 フォークでケーキを一口”はむっ”と、食べたのでした。
 いつも何かと表情が硬いケーニッヒなのでしたが、
 やはり女の子ゆえにケーキと紅茶の魔力にはかなわず、
 だんだんと笑顔になっていくのでした。

「満足そうで何よりなのだ、ではごゆっくりなのだ~^^」

 ケーニッヒの満足そうな顔を見てからリニスはそう言って、
 給士の作業に戻るため裏口にと向かったのでした。
 
 裏口に向かったリニスは、なにやら中から騒がしい声が聞こえたので
 に中に入って確認をしようと、裏口の隅の一角に近づいたのでした。

「……でも」
「おと……どう…」
「…とにかく…すぐに…」

 裏口の中は、クラスメイト達が数人部屋の隅に集まって
 何やら小声で話し合っていたのでした。

「お~い…… どうしたのだ~? 」

「あっ、リニスちゃん」

 何人かがリニスが近付いてきたのに気付き、
 リニスを手招きしたのでした。
 それに気づいたリニスは何をやっているのか疑問に思いつつも
 近づいて行ったのでした。

「あのね、ちょっと困ったことがあってね……」

「何かあったのか? いったいどうしたのだ? 」

 近くにいた一人が気まずそうに話しかけてきたので、
 とりあえず詳しい話を聞こうと思いリニスは耳を傾けたのでした。

 詳しい話を聞くと……
 売り上げの集計作業のためにアカデミーコインを
 生徒会本部に持っていったのでしたが、
 途中でコインを入れていた袋が破けてしまい
 コインを周辺へばらまいてしまったのでした。

 ほとんどのコインは見失う前に拾うことができたのでしたが、
 改めて集計して確認してみたところ、
 何枚か不足していることが判明したのでした。
 再度現場へ戻って近くを探してみたのでしたが
 見当たらなく、
 おそらく近くのクラスの展示スペースのほうへ転がって行って
 しまったみたいなのでした。

 一度そのクラスへ入って探してみようと思ったのですが、
 実際、そこにあるかもどうかもわからないコインを探すために
 そのクラスの邪魔をするわけにもいかず、
 一度戻って相談しようとしていたところなのでした。

「うにゃ~…… なるほど、そういうことなのか~。
 それで何枚くらい足りてないのだ? 」

 リニスは率直な疑問として何枚おとしたのかが気になり尋ねたところ、
 30枚ほど不足しているとのことでした。

「なるほど……では、あちしが忍者らしくパパッと集めてくるのだ^^」

「え…… でも、リニスちゃん……」

 元気よく宣言したリニスとは対照的に何か気まずそうに答えた
 クラスメイトなのでしたが……

“ツンツン”
 と、リニスは腕をつついてくる感触に反応して後ろを振り向いたら、
 ちょうどケーキを食べ終わったケーニッヒが
 後ろにたたずんでいたのでした。

「うにゃ! ケーニッヒ、もうごちそうさまなのか? 」

 その問いにケーニッヒは”コクリ”とうなずき

「わたしも手伝う…… 」
 
 と、リニスに向かっていったのでした。

「にゃ? 気持はありがたいのだw
 でも、あちし一人でも大丈夫だと思うので任せるのだw」

「でも、せっかくケーキもごちそうになりましたし……」
 それに、わたしはリニスさんのお手伝いがしたいです」

「っ!! ありがとーなのだ^^
 なら、お姉ちゃんと一緒に探そうなのだ^^」

 そういったケーニッヒの言葉に、リニスは感激して、
 思わず抱きついてしまったのでした。

 そして……

「えっと、リニスちゃん、ここなんだけど…… 」

 クラスメイトの案内できた場所はお化け屋敷の真ん前なのでした。
 営業妨害を避けるため、あえてお客として入場し
 そのまま出口に向かってコインを集めるという作戦なのでしたが、
 それを見たリニスは、恐怖ゆえに固まってしまったのでした。

「えっと、リニスちゃん、
 良かったらほかの人に代わってもいいんだよ? 」

「リニスさん、どうしたのですか? 顔色が悪そうですが…… 」

 もともとリニスがお化けとか暗いところが苦手なことを知っている
 クラスメイトは純粋に心配しており、
 そのことを知らないケーニッヒは、いきなり顔色が悪くなったリニスを
 具合が悪いのかと、心配したのでした。

「だ、だだだだ大丈夫なのだ…… こここんなの、
 あちしに任せれば、あああっという間なのだ……」

 実際は本気で逃げ出してしまいたいリニスなのでしたが、
 みんなの前で宣言してしまった手前と、
 ケーニッヒという妹分の前でカッコ悪いところを見せたくない一心で
 虚勢を張ってしまったのでした。

「…リニスちゃん、無理しないで見つかった分だけでいいからね」

 リニスの心中を察してか、無理は言わないでクラスメイトの少女は
 その場を後にしたのでした。

「で、でゎあかでみぃこいんを、みみつけるのだ・・・;;」

 恐怖のため呂律が回らなくなってきたリニスなのでしたが、
 いざ、気合を入れて
 ケーニッヒと一緒にお化け屋敷の中に突入したのでした。

 中に入ると真っ暗で、周りはほとんど見えない状態なのでした。
 周りからは、うめき声らしきものや、
 人の叫び声などが聞こえたのでした。

「で、ではケーニッヒもあちしと一緒にさ、さがすのだ」

 その言葉を聞いてケーニッヒは”コクリ”とうなずき、
 
「なら、わたしはこっちの狭い方を探してきます。
 リニスさんは奥のあっちの方をお願いします」

 「…!? 」

 と、言って一人端のほうへ探しに行ったのでした。
 それを聞いたリニスは一瞬こわばり、
 何か言いたそうに口をパクパクしたのでしたが、
 怖いから一緒にいて、とも言えずにおっかなびっくり
 しながら奥の方へ向かったのでした。

「こ、怖くない、怖くないのだ。
 あちしがしっかりとコイン集めて責任をは、果たすのだ…… 」

 周りにあるお化けや死体らしきもの、恐怖を駆り立てる物音などを、
 なるべく意識の外に向けつつも
 リニスはコインを探すために移動をしたのでした。

 WPをくぐり奥の部屋に行くと開けた場所に出たのでした。
 前の部屋と比べると影になる部分が少なく、
 多少明るい雰囲気が出たため、リニスは一呼吸入れたのでした。

「こ、これなら、多少は怖くないのだ……
 ケーニッヒに任せるばかりじゃなくて、 
 あ、あちしもがんばって探すのだ…… 」

 コインが転がっていないかしゃがんで
 長椅子の下やその付近を見回したのでしたが……
RO小説日記第9話-1


“ニヤリ”

「っっ………!!!!」

 ちょうど死体役をしていた学生と目が合い、
 リニスの背筋に恐怖が走ったのでした。
 思わず回れ右をして、違うルートで移動しながら、
 なんとか手で口を押さえて叫ぶのを押さえられたのでしたが、
 恐怖で顔はひきつり、目は涙でうるんでいたのでした。

「怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない怖くない…………」
 
 ひたすらそう言って、怖いのを紛らわそうとしてたのですが、
 なかなか恐怖心は離れず
 なんとか這いつくばって出口目指して進んだのでした。

「うにゃ~~;; もういやなのだ~;;
 怖いのだー;; 」

 泣き言を言いながらもなんとか明るい方に進んでいったのでしたが……
 
「っ…………!!!!!!!」

 そこには大勢のお化けに扮装した生徒が並んでいたのでした。
 それを見て硬直したリニス……、
 頭の中は恐怖心でいっぱいになったのでした。
RO小説日記第9話-2

「……みぎゃ~~~~~~~!!!
 お化けなのだ~~~~;;」

 思わずお化け役の生徒の上をジャンプして、
 全力で出口を目指して走って行ったのですが、
 視界ゼロの真っ暗やみの中で全力疾走しようとしたら
 足もとも見えないはずなので案の定、
 転んでしまったのでした。

「あぅ;;」

 石畳の床に転んだのに、リニスは特に痛いところがなかったため、
 不思議に思ったのでしたが、ちょうど転んだ先は、
 先ほど目があった死体役をしていた生徒なのでした。

「ぐふっ……お、おいおい、大丈夫か? 」

 その生徒は転んだリニスを純粋に心配したのですが、
 その格好は人を驚かすためのお化けの姿……。
 それを見たリニスは……

「う、う、うにゃーーーーー!!!」

 奇声を発しながら、外の明るい方に向かって
 再度全力でダッシュしたのでした。
 そのとき、立ち上がるために思いっきり
 死体役の生徒を両手で押してしまったのでしたが、
 そんな気遣いをする余裕は全くなく、
 駆け抜けていってしまったのでした。

「はぁ…はぁ…こほっ……」

 今まで以上の恐怖のため、うまく呼吸もできず
 しかも全力疾走したためリニスは落ち着けない状態なのでした。

「はい、お疲れさまでした」
 
 ちょうど出口を出たとき、横にいた係員のお兄さんに声をかけられ、
 リニスはゆっくり振り向いたのでした。

「お化け屋敷はどうでしたか? かなり怖かったでしょう……」

 まだ落ち着かず、しゃべる余裕もないリニスはそのお兄さんをじっと
 見つめていたのでした。
 そうしたらお兄さんの目線がリニスの顔からずれて、
 視線が下の方に行ったのでした。

「おや? お札をゲットしたのですね。おめでとうございます
 商品はアカデミーコイン30枚となります」

 係のお兄さんはそう言って、
 お札と交換にアカデミーコインを30枚持ってきたのでした。

「…?」

「あれ? 最初に説明があったと思ったのですが……
 このお化け屋敷、どこかに隠されているお札を見つけ出せば
 コイン30枚進呈されるのですよ? 」

 リニスは何のことやら、という顔で首をかしげていたのでした。
 最初に合った説明も本人がガチガチに緊張していたため
 話も全く聞いていないのでした。 
 このお札も、いつの間に持っていたのかわからない顔なのでしたが、
 おそらく最後に死体役の生徒が持っていたものを
 偶然握りしめたのでしょう……

「リニスさん、すごいです……。
 私は2枚しか見つからなかったのにそんなにいっぱい」

 ちょうどそのとき、後ろから追いついてきたケーニッヒが
 声をかけてきたのでした。
 リニスが持っている大量のコインを目のあたりにして、
 すごいすごいと感嘆の声をあげているのでした。

「うにゃ……? 」

 その状況をまるで理解できていないリニスの声が
 やけに周りに響いたのでした。


 あとがき:
 学園祭始まったのです^^
 他のキャラもでき次第アップする予定なのですが、
 相変わらず、超遅い執筆なので気長に待ってくださいなのです;;

・RO小説日記本編第8話~ハイプリーストへの道……~

「私のMEをくらい、悪しきものよ…浄化するのじゃ!!」
 フェラーリのMEにより魔に属するものが浄化され、周りに
 静けさを取り戻した。

「うむ、私もだいぶ力を付けてきたみたいなのじゃ。
 そろそろ次のステップに踏める段階なのかも知れんのう」
 
 確かに、ハイプリーストへと転生すると
 今まで以上の活躍が望めるのだが、
 レベルが1からのやり直しになるので、
 その間はまともにPT狩りもできなくなってしまうのでした。
 そのことを悩んで、一度フラットに相談しようとしたのですが……

「ふぇ? フェラーリちゃんそんなことは気にしないでいいのですよ?
 確かに大変かもしれないのですが、頼れる仲間もいるのですし、
 受けた恩はこれからお世話になる人たちに
 成長した後でしっかり返せばいいのです」

 そう言われ、フェラーリはうじうじ悩むのをやめて、
 転生のために頑張ろうと心に決めたのでした。

 そして……………………


「はい、このユミルの書は大変貴重なものとなっているので、
 十分に注意をして閲覧してください」

 フェラーリはジュノーのセージキャッスルへ赴き、
 転生のためユミルの書を読んだのでした。
RO小説日記第8話-1
 

 いざ読んでも内容はよくわからないところも多々あったのでしたが、
 何か、体の中に何かがしみ込んだ、不思議な高揚感が生まれたのでした。

 そして向かうはヴァルハラの地へ……
 その地で戦乙女、ヴァルキリーを見たフェラーリは
 神に仕える身として、言葉に表せないほどの高揚感を覚えたのでした。

「神に使えるべし人の子よ…… その身をささげ、
 幾多の試練を乗り越えよ……
 そこにはそれまで以上の
 新たな徳と力が手に入る可能性が広がるでしょう」
RO小説日記第8話-3
 
 神に使える聖職者として、これまで以上に頑張らないといけない、
 自分のため、妹たちのために……
 そう思い、フェラーリは新たな生を受けるのでした。

 そして、目が覚めるといつもの教会の大聖堂の中にいたのでした。
 何かが変わったのか、それともこれから変われるのか……
 期待と不安を内包してフェラーリはこれからも精進するために
 実力を上げるための修練に身を投げ出したのでした。
RO小説日記第8話-5

 長いのか、それとも短いのかはよく分からなかったのでしたが、
 新しいアコライトの修練も終え、
 新たな職位、今までのプリースト以上の力となる、
 ハイプリーストへと無事転職できたのでした。
RO小説日記第8話-6

「おめでとう」「がんばったね」「また、一緒に狩りに行こうね」
 たくさんの人たちからの感謝や期待を受け、これまで以上に
 頑張ろうと心に決めたフェラーリなのでした。

「フェラーリちゃんこれからもがんばってなのです」

 姉さまがいる、妹たちがいる、仲間がいる。
 これからも今まで受けた恩をしっかり返して、
 面白おかしく、頑張ってみんなを守っていこう。
 たくさんの人たちに感謝を……
RO小説日記第8話-7

 あとがき
 手伝ってくれた方々、
 ありがと~~~~~~~~~~~~~~~~~^^
 今後は棚デビューも考えて、頑張っていくのです^^
 これからもよろしくなのですm(_ _)m 


 レッケンベルの地下室、そこの一室には薄暗い研究室があり、
 数多くのシリンダが並んでいたのでした。
 外部からの光りも入ってこないため不気味な雰囲気が漂う中、
 研究者風の一人の男が机の前で資料を見ながら、
 何やら考え込んでいるのでした。
 一枚ずつ、資料を熟読しながら内容を確認し思案をしているようでしたが……

「ふむ……やはり対応をしなければならないか」

 その資料には研究所破棄事後報告書と題がうってあったのでした。
 以前、研究所に起こった原因不明のトラブルにより、
 その研究所を破棄したのでした。
 
 クローンの作成という、完全な違法行為のため、
 外部に情報が絶対に漏れないように、クローン体を逃がさないためにも、
 大規模な広範囲魔法で研究所全てを焼き払ったはずなのでしたが……

「何度調べ直しても、被検体の数が合わない……か」

 クローン体の死体の数が合わない。
 このクローン体は遺伝子操作、肉体改造、薬物投与により、
 通常の人間よりもはるかに強化されているため、
 いくら魔法で焼き払われても骨まで消滅することはまずないのである。
 すなわち……

「不本意だが、何体か外部に逃げたようだな……ちっ、
 言われたとおりに処分もできん役立たずの屑どもめ」

 男は忌々しくつぶやき、机の上に資料を投げ捨てたのでした。
 その時に“コンコン”と、ドアをノックする音が聞こえ、
 一人の研究員が部屋の中に入ってきたのでした。

「失礼いたします。ドクター、お時間を少々いただけないでしょうか?」

「ふむ、何かな……」

 少々けだる気にドクターを呼ばれた男は、
 今入ってきた研究員に返事を返したのでした。

「はい、今回の逃走したクローン体への追跡、処分命令が正式に本部から通達としてきました」

 研究員の顔は無表情で内容を淡々と事務的に伝えたのに対し、
 男の顔は不機嫌さ丸出しになっていったのでした。

「ったくよぉ……、上の奴らは自分のケツも自分で拭けない奴らばっかりなのかよ、
 はんっ……、所詮はおかみもその程度ってわけか」

 面倒くさそうにつぶやいた男に対し、
 研究員は終始無言、無表情であったのでした。
 実際に自分もそう思っているからこそ、何も言わない、言えないのでした。

「仕方がねえなぁ、大事なパトロン様だしよ。
 おい、あいつを出せ、それで一気に片を付けるぞ」

「はい、しかしよろしいのでしょうか?
 あれはまだ試作段階で「構わねえよ、実践には十分に耐えられるんだ。」…了解いたしました」

 研究員はそれを聞いて、コンソールのスイッチを入れると部屋の中に明かりがともり、
 中にあるシリンダにも電源が入ったのでした。

「TYPE-SxH型、精神感応対人特化型起動いたします」

 その緑色のシリンダの中には、一人のハンターの少女がたたずんでいたのでした……



 SIDE:フラット・テスタロッサ

「フェラーリちゃん、キャンプ楽しかったのですね~」
 
 長いようであっという間だったキャンプも終わってしまったのです。
 最初はちょっとごたごたして少しさみしい感じだったのですが、
 後半になるにつれて施設も充実してとても賑やかになっていったのです。

「うむ、今年はいつも以上に暑かったのじゃが、なかなか充実したキャンプじゃったのう」

 そう言って、フェラーリちゃんはお茶を飲んで喉を潤したのでした。
 確かに今年は異常に暑かったのですが、そんなのも気にしないくらい、
 楽しいキャンプなのでした。

RO小説日記本編第7話おまけお疲れ様

「ミッドさんやルーンさんも大変そうなのでしたね」

「うむ、どんどん人も増えていったせいか、連日大変そうじゃったのう」

 私たちも少しはお手伝いできれば良かったのでしたが、
 さすがに私たちにはできないこともあるので無理に手伝っても……
 
「まぁ、適材適所というものなのじゃ、姉様は今回は手伝うには向いてなかったのじゃが、
 その分妹たちとたくさん遊べたのじゃから、良しとしようじゃないか」

 確かに、フェラーリちゃんの言うことももっともなのでしたね。
 無理に手伝っても迷惑かけるだけなのですし、
 これでよかったのですよね?

「うむ、楽しめたから良しなのじゃ、その、まぁ……リニスが暑さのせいでちょっと、
 暴走仕掛けたのじゃがのう……」

 うぅ~、確かにあまりにも暑かったのですしね、
 リニスがそのせいでかき氷食べたいと駄々こねたのはびっくりしたのですよ。
 さすがに機械も何もないので作れなかったのですが。

「ペンギンの氷をくれたミッドにはあとでお礼をしなければのう」

 う~、ただでさえ忙しそうだったのにちょっと迷惑かけてしまったことは反省なのです… 

RO小説日記本編第7話おまけかき氷

「そういえば、アリシアは十分楽しんでもらえてよかったのう」

「そうなのですよね~。場の機会を作ってくれたのですし、
 楽しんでくれたことは何よりだったのですよ」

 いつも家事で忙しく、私たちの身の回りの世話ばかりしているので、
 この機会にリフレッシュしてくれたことと、
 何より楽しんでくれたことはよかったのですよ。
 
「ただ、あれは可哀そうだったのです」

「……まぁ、あれは、本人の不注意としか言いようがないのじゃ」

 虫集め中だったのに、あわてたせいか、虫籠ひっくり返したのはちょっと可哀そうなのでしたよ;;

RO小説日記本編第7話おまけむ、虫~~~~;;

 ま、まぁ……誰にでも失敗はあるのです、今度からはしっぱいしなければいいのですよ^^;
 ……トラウマにならないといいのですが;;

「ただ、今回一番気になったのが……」

「うむ、あれは、どうしようかの……」

 ケーニッヒが、いつも落ち着いて心穏やかなケーニッヒが……
 そう言って私たちはケーニッヒが言ったあの時のあの言葉を思い出したのでした……。

RO小説日記本編第7話おまけ爆走ペコライダーズ

「なんぴたりとも、わたしの前は走らせない……」
 
 ケーニッヒのペコにPT名「爆走ペコライダー」と書いてありました……。


※SSは合成です。実際こんな現場はありませんでしたのであしからずww
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。